当院の基本的な診察の流れについて説明したいと思います。
毎回、一連の流れに沿って診察することで、見落としを防ぎ迅速に診断・治療を行うことができます。
①受付
・受付で診察券をご提示ください。
・動物看護師が簡単に問診を行います。
・順番にお呼び致しますので待合室でお待ち下さい。
②体重測定
体重管理はペットの健康管理にとても重要です。
急激な体重の増減は病気のサインかもしれません。
③顔・眼のチェック
顔面の対称性・眼球・眼瞼などをチェックしていきます。
眼球に異常がある場合、詳しい眼科検査(検眼鏡検査・眼圧検査)を行います。
④口腔内のチェック
歯石・口内炎・腫瘍などの有無をチェックしていきます。
ペットの高齢化が進み、予防歯科の重要性が高まっています。
⑤耳のチェック
過剰な耳垢や、炎症がないかチェックしていきます。
耳を掻く、頭を振るなどの症状は外耳炎の可能性があります。
必要に応じ、耳垢検査を行い耳道洗浄を行います。
⑥爪切り・足裏の毛切り
爪切りをしながら爪の状態・足裏をチェックしていきます。また、感染による炎症・しこりがないか観察します。
伸びすぎた足裏の毛は、歩行時に滑る原因となります。
室内犬や老犬の爪や足裏の毛の伸びすぎには注意しましょう。
⑦体温測定
体温を測定し、動物のコンディションを把握します。
高熱・低体温は緊急性疾患の可能性があります。
⑧肛門嚢しぼり
肛門嚢から肛門腺液をしぼります。
通常は排便時に出ますが、肥満犬や老齢犬では出にくくなっていることがあります。
同時に、肛門周囲の皮膚やしこり、ヘルニアなどを見ていきます。
⑨聴診
心臓の雑音や不整脈、心拍数、肺音などを聴いています。
必要に応じ、超音波検査、レントゲン検査などを行います。
⑩触診
皮膚病がないか、腹腔内腫瘤、皮膚腫瘤、リンパ節の腫脹などを診ていきます。
また、関節の動きや、神経の異常がないか、痛みがないかを調べていきます。
⑪終わり
診察が終わったらいっぱい褒めてあげて下さい。
ご褒美のおやつを持ってきてもらってもいいですよ!